ウクライナとナチスの悲しい出会い

  1930年代初頭、ウクライナソ連の一部であった時代の話。スターリンによる共産主義政策の一環としての農地の国有化、つまり没収にウクライナの農民は反対していた。それに対してソ連は軍を派遣して強制的に農作物を徴収するという策を講じたが、それによってウクライナで1932年〜1933年に数百万人が餓死する「ホロドモール」と言われる大飢饉が起こった。その後、1941年にヒトラーナチスドイツがソ連に侵攻した際、ソ連の圧政に苦しんでいたウクライナ西部の住民がナチスドイツを解放軍として受け入れて支援し、共に戦った。さらに元々あった反ユダヤ感情とも相まってユダヤ人の虐殺にまで加担してしまう。(バビ・ヤール大虐殺)この名残でそれ以降もウクライナの極右過激派はナチス思想を受け継いでいる。