民権党新聞 2024年8月3日

●イラン・イスラエル戦争始まるか?

「イランとイスラエルの戦争が始まると第三次世界大戦」これは10年以上前から言われて来た事だが、その時が近づいている。ヘリコプター事故で死亡したイランのライシ大統領に代わるペゼシュキアン新大統領の就任式が行われたまさにその当日7月31日、イランの首都テヘランハマスの最高指導者であるハニヤ師がイスラエルによるとされる攻撃で暗殺された。写真左上はハニヤ氏と握手するイランの最高指導者ハメネイ師だ。ハマスと言うとテロ組織のイメージがあるが、それはあくまでも戦闘部隊のカッサム旅団のことであり、ハマス本体は民生組織としての活動を行なっている。故にイランはハニヤ師を国賓待遇で新大統領の就任式に招待し、ハメネイ師もハニヤ師と面会しているのだが、その直後に殺害されたとあってはイランのメンツは丸つぶれであり、それは同時に報復しなければ国内の統治能力さえ失いかねないことを意味する。したがってイランとしては後には引けない状態に追い込まれた。悪い事には前回のイスラエルに対する(報復としての)ミサイル攻撃は抑制されたもので意思表示に過ぎない「形だけのパフォーマンス」であっただけに、今度は同じことを繰り返す事はできない。そしてイランが攻撃すれば、イスラエルも報復してくる。そうなれば悪循環で戦争状態に突入してしまう。実際にハメネイ師は報復を明言しており、これを受けて空母を含めたアメリカの艦隊が中東方面に派遣された。この数日のうちに大きな動きが起きる事は不可避だろう。

●親ロシア派が話さない「ホロドモール」とは

SNSにはびこる親ロシア派インフルエンサー達が決して言及しないのが「ホロドモール」だ。この事件は1930年代の前半、ソ連が誕生した際にソビエト連邦を構成するウクライナの農地を国有化しようとしたところ、ウクライナ人が抵抗した事によって発生した。スターリンウクライナソビエト軍を送り込み、農民から作物を没収したが、それによって大規模な飢餓が発生し数百万人が死亡した。日本など戦前に朝鮮半島を植民地支配したかどで今に至るまでずっと非難され続けているが、ホロドモールはその比では無い。日本が今、再び朝鮮半島に侵攻したらどれだけ反発されるか考えてみてほしい。こう言う歴史を知らない人たちが親ロシア派インフルエンサー達に騙されてウクライナ人はロシアに併合されたがっている等と言っている。

●「日本が終わる」論者こそが日本を終わらせたい側では?

最近やたらとSNS陰謀論界隈で「日本が終わる」と騒いでるインフルエンサーがいるが、彼らは「こうしないと日本が終わる」と脅して日本人の味方であるフリをして、実際には日本が終わる運動に情弱を誘導しようとしてるとしか思えない。そしてもう一つ感じるのは「刷り込み」というか少しスピリチュアルな表現を使うと一種の言霊であり、平たく言えば日本人に「日本が終わる」という概念を植え付け、慣らしているようにも思える。もし突然、日本が危機的な状況に陥ったら多くの人が必死に抵抗すると思いますが、あらかじめ刷り込んでおけば「だから言っただろう!」「アイツラが悪い!」などとエネルギーを内輪揉めの方向に反らせそうだし、何よりも人材や資金が日本から流出すれば、それこそが日本を終わらせる一因にもなる。銀行の取り付け騒ぎと同じメカニズムだ。ちなみにまりなちゃん、奥野、内海、原口は全員強固な護憲派である。本当に日本のためを思っていたら、あまりそういう言い方はしない。というか日本を終わらせたいという本音が滲み出てしまってるようにも思えるのだが。

●台湾はなぜ親日なのか?

よく保守系の人が「台湾は日清戦争講和条約で清国から割譲された領土であって侵略したわけでは無い」と言うが、論理的には確かにその通りだが、実際には抵抗勢力との戦火を交えた上で平定し、そしてその後も(抗日勢力に対しては)警察権力を使った強権的な統治が基調に有った事は歴史的な事実だ。にも関わらずなぜ台湾人には親日派が多いのか?理由はいろいろ有るだろうが、日本は台湾人の教育に力を入れており、派遣された日本人教師達の意識が高かった事や、抗日運動で逮捕された台湾人に対する献身的な日本人弁護士の働きなどが有ったと言われる。そして何よりも近代的都市として発展した事が大きいだろう。さらに、それまでスペインの植民地支配や清王朝の杜撰な統治を経験してきた台湾人にとっては当時既に先進的な法治国家としての体裁をなしていた日本による支配は相対的に評価できるものであった。戦後に台湾を統治した国民党による支配が想像を絶する苛烈なものであった事も影響しているだろう。ちなみに現在の台湾の国会議事堂に相当する台湾総統府(写真)は当時の日本が建設したものである。

余談だが、日本敗戦後に中国共産党との内戦に敗れた中国国民党が台湾に逃げ込んで来た時に「犬が去って豚が来た」という言葉が流行った。これは戦後の台湾で流行した言葉で、その意味は「日本人は犬のようにうるさいが役に立つだけマシだったが、国民党は豚のように食って寝てるだけじゃないか」と言う事だ。共産党との内戦に敗れて台湾に逃げ込んで来た国民党の兵士達は台湾の高度な文明に驚いたと言う。いくつかの笑い話があるが、蛇口から水が出るのを見て驚いた国民党員が金物屋で蛇口を購入して壁に取り付けたが水が出ないと言って怒ったと言うのは有名。本当かどうかは知らないが。

●コロナの死者数はインフルエンザより多い?

確かに「数字上では」新型コロナの死者数はインフルエンザより多かった。しかし、そもそもコロナ死の基準が「PCR検査が陽性なら死因を問わず」だったし、検査を受けた人の母数も圧倒的に多いので比較にならない。例えば病院にガンで入院してる人が発熱して、それで衰弱が進んで、しばらくしてから死亡した場合、その発熱の原因がインフルエンザでも死因はやっぱりガンですよね。これがコロナのせいにされたのが新コロ騒動だったわけです。ひどい場合には事故で死亡して死後にPCR検査陽性だったからコロナ死なんてニュースもありました。ちなみにPCR検査の陽性者は無症状を数多く含みます。コロナとインフルを比較するときはこうしたことを考慮する必要があるのです。単純な数値の比較は全くフェアな比較ではありません。そもそもコロナ以前に熱が出た時に不安だからとわざわざインフルエンザの検査を受けましたか?それがコロナ騒動の時期はマスメディアが煽り立てることによって症状が無い人まで、それも実質強制される形で会社や学校単位で検査をうけたわけですから、そもそも前提条件が違うのです。

さらにいうと、厚労省が亡くなった後の検査で陽性が判明した人も死者に数えるように推奨していたという事実があります。そりゃコロナ死の数が増えますよね。対応は病院によりまちまちだったそうですが、事故で死亡した人が陽性だったのでコロナ死にカウントされたという報道が有ったのはこのためです。

●【悲報】護憲派の女性「鹿は害獣」

中国人による鹿の虐待を正当化したいのでしょうか。。しかし言うに事欠いて「狩られています」て。。ほとばしる中国愛、同胞愛を感じますね!(笑)。日本が憲法9条を守り続けて喜ぶのは中国です。そして北朝鮮であり、ロシアです。護憲運動というのは常にそうした国々とどこかで繋がっていると思っておいた方が良いでしょう。この人がどうなのかは知るよしもありませんが。。

●左翼の対米自立は危険な亡国論

憲法9条の改正や諸々の安全保障政策に反対するれいわ新選組などの左翼勢力が言う「アメリカからの独立」と言うのは単純に日米同盟を離間させる事で日本の国防を弱体化させ、中国ロシア北朝鮮に日本を献上すると言う意味でしかなく「独立」とは真逆の結果につながります。真の意味での独立とは憲法9条を改正することで主権国家としての体裁を整え、対等な日米関係を築いていく事です。それと同時に完全な一国独立の危険性も考える必要があります。現在、国防を完全に自国だけでまかなえるのはロシア中国アメリカの三ヶ国くらいですが、日本でそれを実現するためには徴兵制や核武装が必須です。その是非はさておき、自国だけで安全保障をまかなえる体制は国家権力の暴走にもつながりかねません。あくまでも民主主義や言論の自由という価値観を共有する国家間で連携して安全保障を担保することが現実的かつ好ましい目標であると思います。